印象記

• Published in: Journal of Nippon Medical School Vol. 66; no. 1; p. 64
• Main Authors: 江上格, 中山滋章
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 日本医科大学医学会 1999
• ISSN: 1345-4676

第96回例会は, 増築された多摩永山病院C棟2階集会室ではじめて開催された. 今までは永山駅周辺で会場を探していたが, これからは立派な施設が病院内にでき, 借りる負担がなくなり, 幹事を楽にしてくれた. 今回の例会は, 特別講演はなく, 一般講演のみで行われた. 主題は, 「各科領域において最近見直されている疾患」で, 演題は19題が集まり, 所属別では多摩永山病院16題, 付属病院2題, 千葉北総病院1題であった. 医学の進歩は目覚ましく, 普段みなれている疾患に対しても, 疫学, 診断, 治療面などで改めて見直すのもよいのではということで, この主題を選択した. 今回の演題では, 対象になった疾患は, 大きく分けて感染症6題, 腫瘍性疾患5題, 血管系疾患3題, 妊娠合併症2題, 消化器系疾患1題, 呼吸器系疾患1題, 外傷1題であった. また, その内容は主に診断に関するもの7題治療に関するもの9題, 統計学的検討に関するもの3題であった. 各科疾患に対する最近の考え方, 新しい診断法, 治療法などが講演された. 今回, 演題が少なかったため, 例会が成功裏に終わるか心配していたが, 活発な討論のため大幅に時間が伸び, 盛大に例会を終えることができ, 幹事として十分満足できるものであったと思っている. 本例会の開催に際して各科医局, 病院職員のご協力を賜りましたことに厚くお礼を申し上げます.