14.ラットの射精後および強制運動後の心拍数の変化

性反応周期(sexual response cycle)には視床下部, 特に内側視索前野(MPOA)および自律神経系の関与が考えられている. 斎藤ら(1994)は, 性反応周期における自律神経系の動向を明らかにする一環として, 雄ラットの交尾行動における心拍数の変化について検討した. その結果, 心拍数は射精時をピークとする一峰性のパターンが各射精シリーズにおいて観察された. 特に, 射精後の心拍数は直ちに激減することを認めたので, この点について強制運動負荷群との比較において, 若干の検討を行った. 実験方法1実験には生後10~12週齢のWistar-Imamichi系雄ラットを用いた. 飼...

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Published inJournal of Nippon Medical School Vol. 63; no. 1; p. 69
Main Authors 艾爾肯, 阿不利孜, 森谷直樹, 斎藤徹, 高橋和明, 菅野茂
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本医科大学医学会 1996
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ISSN1345-4676

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Summary:性反応周期(sexual response cycle)には視床下部, 特に内側視索前野(MPOA)および自律神経系の関与が考えられている. 斎藤ら(1994)は, 性反応周期における自律神経系の動向を明らかにする一環として, 雄ラットの交尾行動における心拍数の変化について検討した. その結果, 心拍数は射精時をピークとする一峰性のパターンが各射精シリーズにおいて観察された. 特に, 射精後の心拍数は直ちに激減することを認めたので, この点について強制運動負荷群との比較において, 若干の検討を行った. 実験方法1実験には生後10~12週齢のWistar-Imamichi系雄ラットを用いた. 飼育環境は室温24~26. C, 湿度40~60%, 人工照明12時間/日(7:00~19:00)に設定した. 心拍数の測定はBiotelemetry system(Data Science Inc. )によった.
ISSN:1345-4676