22. ペースメーカ管理における遠隔モニタリング導入の試み

遠隔モニタリング(RM)は患者自身は自宅にいながらペースメーカのバッテリー状態やペーシング閾値などのディバイスモニタリングデータと心房/心室レート, ペーシングの割合などの患者モニタリングデータを得ることできるシステムである. 今回, その有用性と問題点について検討した. 当院でのRM患者は51名. 平均年齢78歳. 有用性として, 1)移動が困難な人でも自宅(入所先)でペースメーカチェックが可能であり, 必要な時のみ受診が可能となる. 2)Follow up間隔の延長や, 無症候性不整脈やディバイスの異常の早期発見が可能となる. 3)ペースメーカ管理指導料に遠隔モニタリング加算が新設され,...

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Published in日本農村医学会雑誌 Vol. 59; no. 5; p. 602
Main Authors 徳永毅, 岩井利之, 大坂友美子, 梅本朋幸, 久保山修, 湊志仁, 新谷周三
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本農村医学会 2011
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Summary:遠隔モニタリング(RM)は患者自身は自宅にいながらペースメーカのバッテリー状態やペーシング閾値などのディバイスモニタリングデータと心房/心室レート, ペーシングの割合などの患者モニタリングデータを得ることできるシステムである. 今回, その有用性と問題点について検討した. 当院でのRM患者は51名. 平均年齢78歳. 有用性として, 1)移動が困難な人でも自宅(入所先)でペースメーカチェックが可能であり, 必要な時のみ受診が可能となる. 2)Follow up間隔の延長や, 無症候性不整脈やディバイスの異常の早期発見が可能となる. 3)ペースメーカ管理指導料に遠隔モニタリング加算が新設され, 4か月に1回460点を算定できるようになるなどである. 問題点として, 有線で情報を送信するため固定電話回線が必須である. メーカにより様式に相違があり, 方式により送信率が低いことなどがある. いまだ問題点はあるが, 積極的に導入していく予定である.
ISSN:0468-2513