44. 心臓カテーテル検査を受ける患者の不安調査

〔はじめに〕心臓カテーテル検査（以下, 心カテ）を受ける患者の多くは, 様々な不安を抱く. 我々は, 患者の苦痛が最小限であるように適切に援助する必要がある. 今回, 患者の背景と不安内容の関連性を調査した. 〔対象及び方法〕2008年4月から9月までに心カテを実施し（緊急入院を除く）, 同意が得られた患者60名（男性40名・女性20名）, 平均年齢68.4±9.31（SD）歳に対し, 心カテ前後における具体的な不安内容とその変化を調査した. 不安の程度はSTAI-JYZ（State-Trait Anxiety Inventory-From JYZ）を用いた. 〔結果〕状態不安は心カテ後に男女...

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Published in日本農村医学会雑誌 Vol. 58; no. 5; pp. 585 - 586
Main Authors 冨澤千亜紀, 牧原景子, 宮崎克敏, 北澤佐智子, 坂本洋子, 永井秀子, 百瀬智康, 三澤卓夫, 秋月章
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本農村医学会 2010
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Summary:〔はじめに〕心臓カテーテル検査（以下, 心カテ）を受ける患者の多くは, 様々な不安を抱く. 我々は, 患者の苦痛が最小限であるように適切に援助する必要がある. 今回, 患者の背景と不安内容の関連性を調査した. 〔対象及び方法〕2008年4月から9月までに心カテを実施し（緊急入院を除く）, 同意が得られた患者60名（男性40名・女性20名）, 平均年齢68.4±9.31（SD）歳に対し, 心カテ前後における具体的な不安内容とその変化を調査した. 不安の程度はSTAI-JYZ（State-Trait Anxiety Inventory-From JYZ）を用いた. 〔結果〕状態不安は心カテ後に男女共に低下した. また, 心カテ前後の状態不安に影響を与える因子は特性不安のみであり, 不安内容は, 検査結果に対する不安が心カテ前後において最も多かった. 〔考察〕心カテ後にも不安を抱いている患者が多いことがわかった. 今後は, 入院時オリエンテーションのみでなく, 検査後の不安内容を明確にし, 個々に応じた看護・援助が必要だと考えられた.
ISSN:0468-2513