10. 退院時服薬指導における薬剤情報の提供について

〔目的〕当院では, 退院処方薬は-薬剤-薬袋で調剤しており, 薬剤情報は各薬袋に記載されている. そのため服用上の注意点などは口頭での説明が主で, 高齢者などに対しては不十分と考えていたため, 今回, 退院時薬剤情報提供書を作成し服薬指導を行なった. 〔方法〕対象病棟は外科・泌尿器科, 対象患者は休日・夜間を除く退院患者, 薬剤情報提供書の項目は患者名, 性別, 生年月日, 入退院日, 診療科名, アレルギーの有無, 退院時処方内容, 服用上の注意点である. 〔成績・結論〕薬剤情報提供書を使用して服薬指導した症例で, 有効と思われたのは, 処方薬が多種類の場合, 休薬・休止期間の薬剤, 減量・...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本農村医学会雑誌 Vol. 56; no. 2; pp. 82 - 83
Main Authors 島崎 修, 小島和佳子, 山中克俊, 柵山量子, 木村清美, 関野好孝
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本農村医学会 2007
Online AccessGet full text

Cover

More Information
Summary:〔目的〕当院では, 退院処方薬は-薬剤-薬袋で調剤しており, 薬剤情報は各薬袋に記載されている. そのため服用上の注意点などは口頭での説明が主で, 高齢者などに対しては不十分と考えていたため, 今回, 退院時薬剤情報提供書を作成し服薬指導を行なった. 〔方法〕対象病棟は外科・泌尿器科, 対象患者は休日・夜間を除く退院患者, 薬剤情報提供書の項目は患者名, 性別, 生年月日, 入退院日, 診療科名, アレルギーの有無, 退院時処方内容, 服用上の注意点である. 〔成績・結論〕薬剤情報提供書を使用して服薬指導した症例で, 有効と思われたのは, 処方薬が多種類の場合, 休薬・休止期間の薬剤, 減量・隔日投与の薬剤がある場合, 薬剤管理を高齢者1人で行なっている場合などである. 今後は患者にとって有意義な情報を明確にしながら, 薬剤管理指導業務の均一化と効率化のためのチェックリスト等を作成して, 誰が行なっても同じ指導内容を目指したいと考える.
ISSN:0468-2513