1.乳がん発見率の現状 --平成16年度乳がん検診データより

当院では平成16年度の乳がん検診において50歳未満にUS, 50歳以上にMMG を乳房視触診に追加して実施した. 受診者は7,463名で検査項目別では視触診のみ245名, MMG 2,962名, US 2,981名, MMG+US 1,275名であった. 要精検率は全体で6.6%, MMG 4.8%, US 8.6%, MMG+US 7.1%であった. 発見乳がん数(発見率)は全体で18名(0.24%), 検査別ではMMG 8名(0.27%), US 6名(0.20%), MMG+US 4名(0.31%)と例年に比べて非常に高い発見率となった. 今回の高い発見率はMMG, US を初めて受診し...

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Published in日本農村医学会雑誌 Vol. 55; no. 2; p. 116
Main Authors 長田 篤, 野方 尚, 飯田龍一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本農村医学会 2006
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Summary:当院では平成16年度の乳がん検診において50歳未満にUS, 50歳以上にMMG を乳房視触診に追加して実施した. 受診者は7,463名で検査項目別では視触診のみ245名, MMG 2,962名, US 2,981名, MMG+US 1,275名であった. 要精検率は全体で6.6%, MMG 4.8%, US 8.6%, MMG+US 7.1%であった. 発見乳がん数(発見率)は全体で18名(0.24%), 検査別ではMMG 8名(0.27%), US 6名(0.20%), MMG+US 4名(0.31%)と例年に比べて非常に高い発見率となった. 今回の高い発見率はMMG, US を初めて受診した者が全体の71.5%を占め, この中から多くの乳がんが発見されたためと考える. また, 今回発見された乳がん18名のうち4名はMMG とUS を両方受診していたが, 全症例とも一方の検査でしか要精査となっておらず, 併用受診の必要性が示唆された.
ISSN:0468-2513