15. 腹部超音波検査における脂肪肝と基本健康診査項目との関連について

平成12年度から平成16年度までの5年間に, 当センターで腹部超音波検査と基本健康診査を同時受診した者のうち, 脂肪肝と判定された5,303名(男2,514名, 女2,789名)について調査した. 脂肪肝を有する者は男性に多く, 男女とも60歳代で高い割合だった. また, BMI, 血圧, 脂質, 血糖値, 肝機能では, 脂肪肝を有する者は脂肪肝を有しない者と比較してすべての項目で異常率が高かった. 脂肪肝を有するものは, 何らかの代謝異常を有していた. 性別や年齢によっても異常率に差がみられた. 今後, 腹部超音波検査において超音波画像上の判断基準と合わせて, 基本健康診査項目の結果も考慮し...

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Published in日本農村医学会雑誌 Vol. 55; no. 1; pp. 51 - 52
Main Authors 八倉哲美, 三沙織, 竹下賢治, 川崎慎吾, 遠藤美紀
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本農村医学会 2006
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Summary:平成12年度から平成16年度までの5年間に, 当センターで腹部超音波検査と基本健康診査を同時受診した者のうち, 脂肪肝と判定された5,303名(男2,514名, 女2,789名)について調査した. 脂肪肝を有する者は男性に多く, 男女とも60歳代で高い割合だった. また, BMI, 血圧, 脂質, 血糖値, 肝機能では, 脂肪肝を有する者は脂肪肝を有しない者と比較してすべての項目で異常率が高かった. 脂肪肝を有するものは, 何らかの代謝異常を有していた. 性別や年齢によっても異常率に差がみられた. 今後, 腹部超音波検査において超音波画像上の判断基準と合わせて, 基本健康診査項目の結果も考慮しながら検査を実施していきたい.
ISSN:0468-2513