学術総会
第54回日本農村医学会学術総会は,「今,農村医療の原点に帰って」をテーマに,10月20・21日の両日,軽井沢町で開催された. 残念ながら紅葉が遅く山の色づきは今ひとつであったが,会場は全国各地からの延べ2,000人の参加者で賑わいをみせ,全日程が無事終了した. 開会式直後の学会長講演で,夏川学会長は「農村医療にかけた佐久病院の60年」と題し,折しも60周年を迎えた佐久病院の歴史・現状・展望を紹介した. 特別講演は国立がんセンター・津金昌一郎先生の「生活習慣病予防に必要なエビデンスの探求―疫学の立場から農村医学に求めるもの―」,教育講演では医療から離れ,横浜国立大学・田代洋一教授に「食料を守る,...
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Published in | 日本農村医学会雑誌 Vol. 54; no. 6; pp. 829 - 833 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本農村医学会
2006
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Summary: | 第54回日本農村医学会学術総会は,「今,農村医療の原点に帰って」をテーマに,10月20・21日の両日,軽井沢町で開催された. 残念ながら紅葉が遅く山の色づきは今ひとつであったが,会場は全国各地からの延べ2,000人の参加者で賑わいをみせ,全日程が無事終了した. 開会式直後の学会長講演で,夏川学会長は「農村医療にかけた佐久病院の60年」と題し,折しも60周年を迎えた佐久病院の歴史・現状・展望を紹介した. 特別講演は国立がんセンター・津金昌一郎先生の「生活習慣病予防に必要なエビデンスの探求―疫学の立場から農村医学に求めるもの―」,教育講演では医療から離れ,横浜国立大学・田代洋一教授に「食料を守る,農業を守る」と題してお話しいただいた. モーニングセミナーでは, 直前の選挙で国会議員となった,前日本看護協会副会長・阿部俊子氏が「DPCとパスをとりまく医療事情」をテーマに講演した. またシンポジウム1では, 佐渡総合病院長・服部晃先生, 北信総合病院長・西村博行先生の司会で,「農村地域における災害医療」をテーマに,ちょうど1年が経過した新潟県中越地震を取り上げた. |
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ISSN: | 0468-2513 |