2. 当院におけるPTEG―経皮経食道胃管挿入術の経験

経管栄養法は生理的で簡便な栄養補給法として長期臥床の症例の他, 術後症例などにも行なわれ, このような症例に経皮的内視鏡胃瘻造設術(PEG)による胃管留置が普及してきている. しかし, 胃切除後の症例や腹水を伴う例, 癌腫症による腸閉塞の状態の症例など設置が困難な症例も多い. 一方, 経鼻カテーテルの長期留置はQOL を損なう. 最近Perctaneus TransEsophageal Gastro-tubing(PTEG)の手技を用いた胃管留置の方法が一部の施設で用いられるようになった. 我々も平成15年6月より計12症例にPTEG を施行した. 内訳は栄養補給法として増設した症例が10例,...

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Published in日本農村医学会雑誌 Vol. 54; no. 1; pp. 76 - 77
Main Authors 吉田晃, 秋川和聖, 菊池英明
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本農村医学会 2005
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Summary:経管栄養法は生理的で簡便な栄養補給法として長期臥床の症例の他, 術後症例などにも行なわれ, このような症例に経皮的内視鏡胃瘻造設術(PEG)による胃管留置が普及してきている. しかし, 胃切除後の症例や腹水を伴う例, 癌腫症による腸閉塞の状態の症例など設置が困難な症例も多い. 一方, 経鼻カテーテルの長期留置はQOL を損なう. 最近Perctaneus TransEsophageal Gastro-tubing(PTEG)の手技を用いた胃管留置の方法が一部の施設で用いられるようになった. 我々も平成15年6月より計12症例にPTEG を施行した. 内訳は栄養補給法として増設した症例が10例, 癌腫による消化管閉塞のドレナージ目的の症例が2例である. 造設時の合併症としては, 鼻出血症例が1例, 後期合併症としては3例に自己抜去があったが, 重篤なものは認めなかった. 本法は安全に施行でき有用な方法であると思われた.
ISSN:0468-2513