2. 食事所要時間に関する検討―農村地域の食生活状況調査から

平成15年8月, 鹿児島県一農村地域A 市B地域にて, 健康診断, 食生活状況調査を含む総合的な生活健康実態調査を行なった. アンケート方式の留め置き自己記入法で調査票回収後, 28名の学生が対象者と面接, 未記入箇所や不明な点の聞き取りを行なった結果, 有効回答者数は680名(男性303名, 女性377名)であった. 食事所要時間については, 3食の中で10分未満の割合は朝食で21.9%と最も多く, 性別では男性に多く25.7%であった. 年代別では, 朝食, 昼食について有意差がみられ若年齢群ほど15分未満が多くみられた. 食事所要時間との関連に有意差がみられた野菜は朝食に最も多く8品目で...

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Published in日本農村医学会雑誌 Vol. 53; no. 6; p. 983
Main Authors 石崎由美子, 山中隆夫, 草野健, 尾上佳代子, 青山公治, 松下敏夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本農村医学会 2005
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Summary:平成15年8月, 鹿児島県一農村地域A 市B地域にて, 健康診断, 食生活状況調査を含む総合的な生活健康実態調査を行なった. アンケート方式の留め置き自己記入法で調査票回収後, 28名の学生が対象者と面接, 未記入箇所や不明な点の聞き取りを行なった結果, 有効回答者数は680名(男性303名, 女性377名)であった. 食事所要時間については, 3食の中で10分未満の割合は朝食で21.9%と最も多く, 性別では男性に多く25.7%であった. 年代別では, 朝食, 昼食について有意差がみられ若年齢群ほど15分未満が多くみられた. 食事所要時間との関連に有意差がみられた野菜は朝食に最も多く8品目で, 15分未満群では, 人参, ピーマン, トマト, かぼちゃ, たまねぎ, きゅうり, なす等は, ほとんどが摂取されていなかった. 健康診断結果の得られている138名においては, 血圧, 糖代謝について, いずれの食事も15分未満と食事時間の短い人に有所見者が多かった.
ISSN:0468-2513