7.平成14年度(2002年)JA長野厚生連乳がん検診の成績

平成14年度の視触診による乳がん検診の成績を検討した. 受診者数は3,378人で前年度に比べ203人増加した. 年齢別受診者数は40歳代が879人, 30歳代802人, 50歳代791人, 60歳代583人であった. 要精検者は212人(6.3%), そのうち精検受診者は183人(86.3%)で, 要精検者は20歳代9.4%, 30歳代7.2%, 40歳代8.4%, 50歳代4.9%, 60歳代5.1%と乳腺組織の密度の高い人の精検率が高かった. 発見乳がんは1例(0.03%)で, その他乳腺症, 線維腺腫であった. 発見乳がんの1例は34歳で, 左乳房BD 領域に約3cm の腫瘤を触れ, 精...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本農村医学会雑誌 Vol. 53; no. 5; p. 836
Main Authors 市川英幸, 曽根脩輔, 石毛広雪, 山口敏之, 山浦浩郷, 李 思元, 高山文吉, 春日好雄, 磯村高之, 草間 律, 伊沢 真, 三田篤義, 安達 瓦, 黒岩 靖, 横田 等
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本農村医学会 2005
Online AccessGet full text

Cover

Loading…
More Information
Summary:平成14年度の視触診による乳がん検診の成績を検討した. 受診者数は3,378人で前年度に比べ203人増加した. 年齢別受診者数は40歳代が879人, 30歳代802人, 50歳代791人, 60歳代583人であった. 要精検者は212人(6.3%), そのうち精検受診者は183人(86.3%)で, 要精検者は20歳代9.4%, 30歳代7.2%, 40歳代8.4%, 50歳代4.9%, 60歳代5.1%と乳腺組織の密度の高い人の精検率が高かった. 発見乳がんは1例(0.03%)で, その他乳腺症, 線維腺腫であった. 発見乳がんの1例は34歳で, 左乳房BD 領域に約3cm の腫瘤を触れ, 精検の結果非浸潤性乳管癌で, 手術としてquadrantectomy と腋窩のリンパ節を郭清した. 視触診による乳がん検診の早期癌発見率は低く, 今後各事業所においても検診体制の見直しが重要である.
ISSN:0468-2513