28. 当院回復期リハビリテーション病棟における新しいリハシステムの試み

平成15年1月の回復期リハビリテーション病棟(34床)開設以来, 早期の自宅退院を円滑に進めるため, (1)専属のリハスタッフ(PTOT各3名)はフリースケジュールで実生活のあらゆる場面に対応する, (2)担当者不在時には担当者以外がカバーして入院当日から365日訓練を実施する, (3)本人家族同席の初回カンファレンスを入院1週間で開催し方針を更に具体化する, (4)入院後早期からの家屋評価ときめ細かな介護指導をして万全の準備で試験外泊に臨む, (5)退院時もリハスタッフが同行し, 病院玄関を出るところから自宅まで, 動作介助方法療養環境の最終確認を行なう, など様々な試みを行なってきた. 現...

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Published in日本農村医学会雑誌 Vol. 52; no. 5; pp. 863 - 864
Main Authors 山崎忍, 山崎文恵, 深町秀彦, 永井久子, 太田正
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本農村医学会 2004
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Summary:平成15年1月の回復期リハビリテーション病棟(34床)開設以来, 早期の自宅退院を円滑に進めるため, (1)専属のリハスタッフ(PTOT各3名)はフリースケジュールで実生活のあらゆる場面に対応する, (2)担当者不在時には担当者以外がカバーして入院当日から365日訓練を実施する, (3)本人家族同席の初回カンファレンスを入院1週間で開催し方針を更に具体化する, (4)入院後早期からの家屋評価ときめ細かな介護指導をして万全の準備で試験外泊に臨む, (5)退院時もリハスタッフが同行し, 病院玄関を出るところから自宅まで, 動作介助方法療養環境の最終確認を行なう, など様々な試みを行なってきた. 現在の課題として, 退院後の生活を意識した担当者全員参加での生きたケアプランづくりによる統一したアプローチを進めている. このように, 訓練等の直接アプローチ以外の「間接ケア」に時間を惜しまないことが, 早期の安心できる自宅退院に不可欠と考える.
ISSN:0468-2513