7. 当院リハビリテーション科のアウトカム

当院リハビリ科ではリハビリの介入の場を病 棟とリハ室でアプローチを行なっており, 今回その介入の相違と意義をリハビリシステムとして述べ, その結果として平成14年4月~9月までに入退院した患者様の在院日数および歩行獲得率を提示した. 対象は中枢疾患51名, 整形疾患105名であり, 平均在院日数は中枢疾患39.9日, 整形疾患33.9日, 歩行獲得率は中枢疾患62.7%, 整形疾患93.3%であった. 在院日数に関しては, 当院は急性期病院であるが, 近隣にリハ回復期を対応する病院がないためにやや延長した結果だと考える. またコストパフォーマンスについても検討し, 入院に関しては昨年度と比した...

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Published in日本農村医学会雑誌 Vol. 52; no. 1; p. 103
Main Authors 豊田平介, 西澤要, 遠田由美, 関谷明広, 高橋陽介, 小泉孝, 駒場守, 水野啓子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本農村医学会 2003
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Summary:当院リハビリ科ではリハビリの介入の場を病 棟とリハ室でアプローチを行なっており, 今回その介入の相違と意義をリハビリシステムとして述べ, その結果として平成14年4月~9月までに入退院した患者様の在院日数および歩行獲得率を提示した. 対象は中枢疾患51名, 整形疾患105名であり, 平均在院日数は中枢疾患39.9日, 整形疾患33.9日, 歩行獲得率は中枢疾患62.7%, 整形疾患93.3%であった. 在院日数に関しては, 当院は急性期病院であるが, 近隣にリハ回復期を対応する病院がないためにやや延長した結果だと考える. またコストパフォーマンスについても検討し, 入院に関しては昨年度と比した場合に1割未満の減収となった(リハ施設基準). スタッフが集中的な休みをとる月の低下であり, 今後の検討課題と思われる. リハビリシステムは在院日数やADLの獲得に多大に影響するため, 適切なシステムの構築が必要であり, 更なる向上を考える.
ISSN:0468-2513