1. 一農村地域の健康と食生活状況

鹿児島県の農村地域F町において, 140世帯187名を対象に, 平成13年8月下旬, 留置法による食生活状況調査を行い, 9月初旬各家庭を訪問し, 同調査内容の記入もれや確認を行った. その対象者の中で, 同年11月初旬に行われた健康診断調査を受診した125名(男性51名・女性74名, 40歳未満16名・40歳以上65歳未満46名・65歳以上63名)について, 集計, 解析を行った. 食生活状況調査において, 毎日の食事を形作っている食習慣食環境, 食嗜好, 食意識は, 性別による差より年代別によるものが大きいという状況であった. 健康診断結果と食生活状況の関連においても, 体重度, 血圧,...

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Published in日本農村医学会雑誌 Vol. 51; no. 6; p. 945
Main Authors 石崎由美子, 山中隆夫, 草野健尾, 上佳代子, 青山公治, 松下敏夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本農村医学会 2003
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Summary:鹿児島県の農村地域F町において, 140世帯187名を対象に, 平成13年8月下旬, 留置法による食生活状況調査を行い, 9月初旬各家庭を訪問し, 同調査内容の記入もれや確認を行った. その対象者の中で, 同年11月初旬に行われた健康診断調査を受診した125名(男性51名・女性74名, 40歳未満16名・40歳以上65歳未満46名・65歳以上63名)について, 集計, 解析を行った. 食生活状況調査において, 毎日の食事を形作っている食習慣食環境, 食嗜好, 食意識は, 性別による差より年代別によるものが大きいという状況であった. 健康診断結果と食生活状況の関連においても, 体重度, 血圧, 脂質代謝, 糖質代謝の正常群異常群別に若干の違いがみられた. しかし, 年代による影響や現在の食習慣が疾病発症後にみられる食生活改善の食行動の有無にも影響する事から, 一概に正常群異常群の分類による違いとはいえないのではないかと思われた.
ISSN:0468-2513