19. オーダリングシステム導入前後の外来待ち時間調査

当院では平成14年1月にオーダリングシステムを導入した. 導入の成果の1つに待ち時間の短縮がある. そこで, 各外来部門で導入前後の待ち時間を調査し, 比較検討した. 調査延べ患者数は導入前1,840人, 導入後1,460人, 予約率は導入前73%, 導入後78%である. 結果は会計待ち時間が5分間までが20%から70%に, 10分以内では45%から90%に短縮し大きな成果がみられた. 診察までの待ち時間については, 各科でバラツキはみられたが予約患者様の場合は30分以内が導入前73%, 導入後75%, 予約外患者様についても30分以内が導入前42%, 導入後46%とほとんど変化は見られなかっ...

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Published in日本農村医学会雑誌 Vol. 51; no. 5; p. 807
Main Authors 高橋敏子, 三浦澄子, 小池文子, 高橋茂, 渡辺孝
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本農村医学会 2003
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Summary:当院では平成14年1月にオーダリングシステムを導入した. 導入の成果の1つに待ち時間の短縮がある. そこで, 各外来部門で導入前後の待ち時間を調査し, 比較検討した. 調査延べ患者数は導入前1,840人, 導入後1,460人, 予約率は導入前73%, 導入後78%である. 結果は会計待ち時間が5分間までが20%から70%に, 10分以内では45%から90%に短縮し大きな成果がみられた. 診察までの待ち時間については, 各科でバラツキはみられたが予約患者様の場合は30分以内が導入前73%, 導入後75%, 予約外患者様についても30分以内が導入前42%, 導入後46%とほとんど変化は見られなかった. また, オーダリングシステムでは医師の患者1人当たりの診察時間が長くなることも予想されたため, 同時に調査したがあまり変化はみられなかった. 現在も待ち時間については, たびたび苦情として寄せられる. 新患外来の設置, 予約枠の変更なども合わせてオーダリングシステムのメリットを充分生かし, 待ち時間短縮に取り組んでいく予定である.
ISSN:0468-2513