30. 退院に向けて安心できる環境を整える‐全体状況アセスメント用紙を使用して

入院患者の高齢化に伴い受傷前と比較すると, 回復期以降の日常生活動作(以下ADL)が低下する症例が増えている. しかし, 患者家族がADL低下を受け入れられないケースや退院後の生活準備を整えられない等のケースが多い. 入院早期より退院後の生活を考慮し環境を調整する役割が看護師に要求される. 今回患者がより満足した退院後の生活を得るために医療チームで連携を図った結果, 効果が得られたので報告する. 〔方法〕対象者:自宅退院を前提として, 退院後ADL低下が予測される患者6名. 1)入院後2週間以内に患者家族より自作のアセスメント用紙に準じ情報収集, アセスメントし実施. 2)退院後1ヶ月以内に自...

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Published in日本農村医学会雑誌 Vol. 51; no. 5; pp. 799 - 800
Main Authors 橋本麻希, 米山ひろ子, 国分ちえみ, 岩森桃子, 藤村真奈美, 桑原淳子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本農村医学会 2003
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Summary:入院患者の高齢化に伴い受傷前と比較すると, 回復期以降の日常生活動作(以下ADL)が低下する症例が増えている. しかし, 患者家族がADL低下を受け入れられないケースや退院後の生活準備を整えられない等のケースが多い. 入院早期より退院後の生活を考慮し環境を調整する役割が看護師に要求される. 今回患者がより満足した退院後の生活を得るために医療チームで連携を図った結果, 効果が得られたので報告する. 〔方法〕対象者:自宅退院を前提として, 退院後ADL低下が予測される患者6名. 1)入院後2週間以内に患者家族より自作のアセスメント用紙に準じ情報収集, アセスメントし実施. 2)退院後1ヶ月以内に自作質問用紙にて聞き取り調査を実施. 〔結果〕看護師が, 入院中自宅改修, 介護用品の必要性を患者家族と共に検討. 医療ソーシャルワーカー(以下MSW)理学療法士(以下PT)の介入が必要となり依頼した. 三者で情報交換を行い入院中よりMSW・PTによる自宅訪問, 自宅改修, 介護用品の準備をした.
ISSN:0468-2513