71. ヘリカルCT における腹部動脈優位相の至適造影タイミングの検討

的確な動脈優位相を得ることを目的に, 各個人の因子である脈拍, 血圧, 脈圧, 身長, 体重と造影剤の到達時間との相関の有無について検討を行ったので報告した. 上腹部二相造影CT検査を施行した患者75例を対象とし, 得られた画像から大動脈のCT値を測定し, 造影剤の目的部位への到達時間を求めた. その結果, 脈拍, 脈圧, 身長と到達時間の間に相関が認められ, その中でも脈拍に最も影響を受けると考えられた. このことから, 当院で行われる上腹部二相造影CT検査において, 脈拍を予め求めることにより, 最適な遅延時間を導き出すことが可能になるものと考えられた....

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Published in日本農村医学会雑誌 Vol. 51; no. 4; p. 675
Main Authors 徳竹志保, 芝田弘, 田口雅士, 佐藤明, 瀧澤勉, 唐木田修
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本農村医学会 2002
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Summary:的確な動脈優位相を得ることを目的に, 各個人の因子である脈拍, 血圧, 脈圧, 身長, 体重と造影剤の到達時間との相関の有無について検討を行ったので報告した. 上腹部二相造影CT検査を施行した患者75例を対象とし, 得られた画像から大動脈のCT値を測定し, 造影剤の目的部位への到達時間を求めた. その結果, 脈拍, 脈圧, 身長と到達時間の間に相関が認められ, その中でも脈拍に最も影響を受けると考えられた. このことから, 当院で行われる上腹部二相造影CT検査において, 脈拍を予め求めることにより, 最適な遅延時間を導き出すことが可能になるものと考えられた.
ISSN:0468-2513