1. 生活習慣病を重視した学童健診への取り組み(第2報)―学校・行政と連携して取り組んだ事後指導

佐久総合病院健康管理部では, 平成7年から 学校健診の血液検査と一緒に, 生活調査や健康教育を実施している. 平成10年度, 小海町では小学校2校410名, 中学校1校292名が健診を受診した. その結果をみると, 高コレステロール(200mg/dl以上)が小学校で49名(11.9%)中学校で19名(6.5%)であった. 健診後の事後指導として小海町では, 平成8年より保健婦・養護教諭・栄養士と診療所・健康管理センターの保健婦が連携し, 児童・生徒の健診後の教室「親と子の元気のでる教室」を開催している. 平成10年度の教室は, 対象を高脂血要注意の児童・生徒とその親とし, 内容は検査値の見方・...

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Published in日本農村医学会雑誌 Vol. 48; no. 5; pp. 731 - 732
Main Authors 吉川千代子, 中沢あけみ, 井出久治, 岡部淳子, 小山千恵子, 津金和子, 原田シン, 小松崎正年, 井出まさ子, 牛久英雄
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本農村医学会 2000
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Summary:佐久総合病院健康管理部では, 平成7年から 学校健診の血液検査と一緒に, 生活調査や健康教育を実施している. 平成10年度, 小海町では小学校2校410名, 中学校1校292名が健診を受診した. その結果をみると, 高コレステロール(200mg/dl以上)が小学校で49名(11.9%)中学校で19名(6.5%)であった. 健診後の事後指導として小海町では, 平成8年より保健婦・養護教諭・栄養士と診療所・健康管理センターの保健婦が連携し, 児童・生徒の健診後の教室「親と子の元気のでる教室」を開催している. 平成10年度の教室は, 対象を高脂血要注意の児童・生徒とその親とし, 内容は検査値の見方・身体と栄養・体操・調理実習などで, 親子で楽しく参加できるように配慮した. 今後もこの活動をとおして, 学校現場・行政・病院が連携を密にし, 地域の保健情報の共有や, 児童・生徒・その親の健康を支えるネットワークづくりに取り組むことは, 重要であると思われる.
ISSN:0468-2513