28. 外来栄養指導の一考察―過去6年間の実施状況

外来栄養指導は, 現在6人の管理栄養士が診療日に1~2人で対応している. 今回, 平成4年7月から平成10年3月までの実施及び継続状況を, 指導記録より分析を行った. 指導件数は, 6年間で9,094件, 月平均132件, 1日平均5.5件であった. 年齢別では, 30~50歳代は男性が, 20歳代, 60~70歳代では女性の指導件数が多い. 疾患別では, 男女とも糖尿病が多く, 中でも40~60歳代の男性は高率で, 食べ過ぎ・飲み過ぎ・運動不足といったライフスタイルの影響だろうか. 当院でも働き盛りの男性を中心に着実に増えている. また平成9年度の継続状況をみると, 継続指導されている患者は...

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Published in日本農村医学会雑誌 Vol. 47; no. 5; p. 774
Main Authors 鷲見尚子, 竹内智恵子, 柳沢素子, 町田輝子, 須江早苗, 今井伸恵, 柳沢昇子, 井出まさ子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本農村医学会 1999
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Summary:外来栄養指導は, 現在6人の管理栄養士が診療日に1~2人で対応している. 今回, 平成4年7月から平成10年3月までの実施及び継続状況を, 指導記録より分析を行った. 指導件数は, 6年間で9,094件, 月平均132件, 1日平均5.5件であった. 年齢別では, 30~50歳代は男性が, 20歳代, 60~70歳代では女性の指導件数が多い. 疾患別では, 男女とも糖尿病が多く, 中でも40~60歳代の男性は高率で, 食べ過ぎ・飲み過ぎ・運動不足といったライフスタイルの影響だろうか. 当院でも働き盛りの男性を中心に着実に増えている. また平成9年度の継続状況をみると, 継続指導されている患者は糖尿病で15%, 腎臓病で37%であり, 年間の指導回数をみても, 1回のみの患者が全体で8割近くもいた. 栄養指導は年1~2回は定期的に行いたいと考えるので, 指導体制を見直すとともに, 医師との連携も密にし, より充実した栄養指導を行っていきたい.
ISSN:0468-2513