7. 老人保健施設の利用実態と複数回利用者の検討

依田窪老人保健施設は, 開所以来3年を経過した. 平成7年5月1日より当施設の一般入所を利用し, 平成9年3月31日までに退所した208人, 延べ298件について検討した. 利用者は所在地の長門町が31.5%と最も多く, 和田村, 武石村, 丸子町, 立科町の隣接5町村で250件83.9%であった. 男女比では2対1で女性が多く, 年齢では66~99歳で平均83.3±6.7歳であった. 平均在所期間は116±95日であった. 退所先では家庭183件61.6%, 併設病院63件21.2%, 社会福祉施設41件13.8%の順であった. 以上の結果とショートステイ, デイケアの利用を含め検討すると,...

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Published in日本農村医学会雑誌 Vol. 47; no. 5; p. 767
Main Authors 西牧一明, 越知富夫, 滝沢かおり, 中沢純一, 田村美紀, 上野朱美, 笹澤美香, 竜野郁子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本農村医学会 1999
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Summary:依田窪老人保健施設は, 開所以来3年を経過した. 平成7年5月1日より当施設の一般入所を利用し, 平成9年3月31日までに退所した208人, 延べ298件について検討した. 利用者は所在地の長門町が31.5%と最も多く, 和田村, 武石村, 丸子町, 立科町の隣接5町村で250件83.9%であった. 男女比では2対1で女性が多く, 年齢では66~99歳で平均83.3±6.7歳であった. 平均在所期間は116±95日であった. 退所先では家庭183件61.6%, 併設病院63件21.2%, 社会福祉施設41件13.8%の順であった. 以上の結果とショートステイ, デイケアの利用を含め検討すると, 在所期間が116日と4か月におよんではいるが, 在宅ケア支援施設としての機能を果たしているものと考える. しかし, 複数回利用者59人, 149件について検討すると, 施設利用期間が家庭にいる期間より長く, 施設を転々としたり, 特養ホームの待機であるケースが多かった.
ISSN:0468-2513