24. 沖縄県一離島農村におけるBody-Mass Index(BMI)と生命予後の関係

1983～84年に沖縄県久米島(人口1万人)において成人検診を受けた40歳以上の男女1,964人の内, 転出者, 1年以内の死亡, 自殺や事故による死亡を除外し, 1997年の調査で生死が確認された1,312人を対象とした. 検診時のBMI(kg/m2)と追跡調査中の死亡の関連を検診した. 男性492人(年齢61.4±11.0歳), 女性820人(年齢58.2±10.7歳)で, 平均BMIは男性23.2±3.1kg/m2), 女性24.7±3.4kg/m2)であった. 男性166人(33.7%), 女性123人(15.0%)が疾病により死亡した. 男性では60～79歳において累積死亡率はBMI...

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Published in日本農村医学会雑誌 Vol. 47; no. 4; pp. 672 - 673
Main Authors 稲福徹也, 安次富郁哉, 瑞慶覧涼子, 秋坂真史, 小倉正巳, 野崎宏幸, 鈴木信
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本農村医学会 1998
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Summary:1983～84年に沖縄県久米島(人口1万人)において成人検診を受けた40歳以上の男女1,964人の内, 転出者, 1年以内の死亡, 自殺や事故による死亡を除外し, 1997年の調査で生死が確認された1,312人を対象とした. 検診時のBMI(kg/m2)と追跡調査中の死亡の関連を検診した. 男性492人(年齢61.4±11.0歳), 女性820人(年齢58.2±10.7歳)で, 平均BMIは男性23.2±3.1kg/m2), 女性24.7±3.4kg/m2)であった. 男性166人(33.7%), 女性123人(15.0%)が疾病により死亡した. 男性では60～79歳において累積死亡率はBMIに対してU字型を呈し, BMI26～28kg/m2のレベルで最も低かった(p<0.05). 女性では40～59歳において同様のパターンを呈し, BMI24～25, 26～28kg/m2のレベルで死亡率が最も低かった(p<0.05). 男女とも80歳以上では死亡率とBMIは一定の関係を示さなかった. 農村部においては男女とも少し小太りの者が長生きをする可能性があると思われた.
ISSN:0468-2513