特集2 : ロボット手術の教育方法 - それぞれの施設での試み - 序文

手術はやはり「技」である側面が大きく, 技をいかに後世へ伝承していくか?は古今東西を問わず重要なテーマである. 料理や伝統工芸, 芸術等においては徒弟制度が現在でも一般的なシステムとして機能しているが, 手術の分野においても先輩医師から実際の手術の中で学んでいくのが基本である. 徒弟制度と言うと旧態依然とした理不尽な教育システムを連想させる響きがあるが, よく出来た徒弟制度は「技」を伝承するには極めて有用な方法である. 私達は開腹の尿管切石術や前立腺核出術が行われていた最後の世代に相当する....

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Published inJapanese Journal of Endourology Vol. 33; no. 2; p. 210
Main Authors 後藤百万, 原勲
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本泌尿器内視鏡学会 01.09.2020
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ISSN2186-1889

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Summary:手術はやはり「技」である側面が大きく, 技をいかに後世へ伝承していくか?は古今東西を問わず重要なテーマである. 料理や伝統工芸, 芸術等においては徒弟制度が現在でも一般的なシステムとして機能しているが, 手術の分野においても先輩医師から実際の手術の中で学んでいくのが基本である. 徒弟制度と言うと旧態依然とした理不尽な教育システムを連想させる響きがあるが, よく出来た徒弟制度は「技」を伝承するには極めて有用な方法である. 私達は開腹の尿管切石術や前立腺核出術が行われていた最後の世代に相当する.
ISSN:2186-1889