2 病理からみたCIDPの病態

「はじめに」慢性炎症性脱髄性多発ニューロパチー(chronic inflammatory demyelinating polyneuropathy: CIDP)は慢性進行性, または再発性の経過を呈する代表的なニューロパチーである. 再発性の経過を呈する後天性の脱髄性末梢神経障害という概念は, Austin によって1958年に提唱され, 1975年に慢性進行性や再発性の経過を呈し, 左右対称で四肢近位部と遠位部が同程度の障害をきたす, いわゆる典型的CIDP(typical CIDP)の概念が Dyck らによって確立された. 診断にあたっては臨床病型と末梢神経伝導検査所見が重要視されており...

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Published in神経治療学 Vol. 41; no. 3; pp. 330 - 334
Main Author 小池春樹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本神経治療学会 20.09.2024
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Summary:「はじめに」慢性炎症性脱髄性多発ニューロパチー(chronic inflammatory demyelinating polyneuropathy: CIDP)は慢性進行性, または再発性の経過を呈する代表的なニューロパチーである. 再発性の経過を呈する後天性の脱髄性末梢神経障害という概念は, Austin によって1958年に提唱され, 1975年に慢性進行性や再発性の経過を呈し, 左右対称で四肢近位部と遠位部が同程度の障害をきたす, いわゆる典型的CIDP(typical CIDP)の概念が Dyck らによって確立された. 診断にあたっては臨床病型と末梢神経伝導検査所見が重要視されており, European Academy of Neurology/Peripheral Nerve Society(EAN/PNS)が提唱したガイドラインの診断基準が頻用されている. 病態に関しては自己免疫性の機序が推測されているが, 多様な病型が存在し, 複数の病態が関与していると考えられており, 詳細は明らかになっていない.
ISSN:0916-8443