6 最新の知見に基づくリハビリテーション

「はじめに」現在「筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis: ALS)診療ガイドライン」の改訂作業が進行中であり2023年夏までには出版される予定となっている. 2013年に発刊された前版に引き続き「リハビリテーション」に関する項目があり, その作成において引用した論文や議論を基にALSに対するリハビリテーションの現況について報告する. 世界保健機構(WHO)によるリハビリテーションの定義は, 「能力障害あるいは社会的不利を起こす諸条件の悪影響を減少させ, 障害者の社会的統合を実現することをめざすあらゆる措置を含むものである. リハビリテーションは障害者を...

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Published in神経治療学 Vol. 40; no. 4; pp. 588 - 591
Main Author 森田光哉
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本神経治療学会 27.11.2023
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Summary:「はじめに」現在「筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis: ALS)診療ガイドライン」の改訂作業が進行中であり2023年夏までには出版される予定となっている. 2013年に発刊された前版に引き続き「リハビリテーション」に関する項目があり, その作成において引用した論文や議論を基にALSに対するリハビリテーションの現況について報告する. 世界保健機構(WHO)によるリハビリテーションの定義は, 「能力障害あるいは社会的不利を起こす諸条件の悪影響を減少させ, 障害者の社会的統合を実現することをめざすあらゆる措置を含むものである. リハビリテーションは障害者を訓練してその環境に適応させるだけでなく, 障害者の直接的環境および社会全体に介入して彼らの社会的統合を容易にすることを目的とする. そして, 障害者自身, 家族, 彼らが住んでいる地域社会が, リハビリテーションに関係するサービスの計画や実行に関わり合わなければならない. (WHO:1981)」となっている.
ISSN:0916-8443