オリンピックとメンタルトレーニング

「企画趣旨」 2008年8月24日, 第29回オリンピック競技大会(2008北京オリンピック)が閉幕した. 日本のメダルは, 金9個, 銀6個, 銅10個の合計25個であった. 今後, 日本の国際競技力を支えるスポーツ科学のさまざまな領域において, 取り組みを振り返り, 情報交換がなされていくことになるだろう. われわれスポーツ心理学に携わる者にも, 同様の活動が求められよう. 特に本学会は, 2000年より「スポーツメンタルトレーニング(SMT)指導士」資格の認定を始めている. 資格取得者が北京オリンピックにどのように関わったのか, そして今後どのような資質を高めていく必要があるのかを, 点...

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Published inスポーツ心理学研究 Vol. 36; no. 1; pp. 72 - 75
Main Authors 土屋裕睦, 直井愛理, 鈴木壯, 平木貴子, 石井源信, Rico Schuijers, Traci Statler, 荒木香織
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本スポーツ心理学会 2009
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Summary:「企画趣旨」 2008年8月24日, 第29回オリンピック競技大会(2008北京オリンピック)が閉幕した. 日本のメダルは, 金9個, 銀6個, 銅10個の合計25個であった. 今後, 日本の国際競技力を支えるスポーツ科学のさまざまな領域において, 取り組みを振り返り, 情報交換がなされていくことになるだろう. われわれスポーツ心理学に携わる者にも, 同様の活動が求められよう. 特に本学会は, 2000年より「スポーツメンタルトレーニング(SMT)指導士」資格の認定を始めている. 資格取得者が北京オリンピックにどのように関わったのか, そして今後どのような資質を高めていく必要があるのかを, 点検・評価することは重要である. そこで本ラウンドテーブルディスカッション(RTD)では2008年のオリンピック・イヤーを振り返り, メンタルトレーニング(MT)の国際競技力向上に果たす役割と課題について, 実践者間で意見交換を行うことが目的であった.
ISSN:0388-7014