菌肉退縮にともなう発音及び審美障害に対する対応~ステントを用いた症例

【目的】歯周治療により生じる歯肉の収縮および退縮は, 歯根露出あるいは歯間空隙の拡大を招き, 知覚過敏や食片圧入の原因となることがある. 特に前歯部の歯間乳頭が退縮した場合は, これらの症状よりも審美的あるいは発音などの機能的な障害が患者にとってより大きい精神的苦痛となることがある. 外科的あるいは補綴的な対処法が困難あるいは非適応等の理由で, これらの障害に対し対応できない場合, 患者および医療側洪に満足のいくメインテナンス治療へと移行できない可能性がある. 今回, 歯周治療により生じた上顎前歯部の歯肉退縮に起因する審美, 発音障害に対して, レジン製の疑似歯肉(歯肉ステント)により対応する...

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Published in日本歯周病学会会誌 Vol. 45; no. suppl-1; p. 196
Main Authors 大森幸子, 渡邊久恵, 三木千津, 石川清美, 山下美由紀, 蓮井義則, 尾崎和美, 松尾敬志
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本歯周病学会 2003
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