A-38.歯肉縁下プラークコントロールの研究 第1報 水流による洗滌効果

歯周疾患治療にプラークコントロールは, 欠くべからざるものであるが, 歯周疾患に強く関与するという歯肉縁下プラークは, 従来から行なわれているブラッシングでは深い歯周ポケット内のものは除去はなされていない. また, スケーリングやルートプレーニングによってもプラークの完全除去は困難である. そこで今回我々は, Teledyne Water Pik社製のWater Pik Model 300Jと, ハンドインスツルメントであるPerio Pikまた洗浄用プローブのPerio/Endo Irrigation Probe(MPL社製)を用いて, ポケット内の洗浄がどの程度効果があるかを検討した. 実...

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Published in日本歯周病学会会誌 Vol. 29; no. 3; pp. 1006 - 1007
Main Authors 南崎信樹, 光崎潤子, 宮澤康, 久光裕子, 谷博一, 宮下元, 長谷川紘司, 山本綾子, 鷹森健志郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本歯周病学会 1987
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Summary:歯周疾患治療にプラークコントロールは, 欠くべからざるものであるが, 歯周疾患に強く関与するという歯肉縁下プラークは, 従来から行なわれているブラッシングでは深い歯周ポケット内のものは除去はなされていない. また, スケーリングやルートプレーニングによってもプラークの完全除去は困難である. そこで今回我々は, Teledyne Water Pik社製のWater Pik Model 300Jと, ハンドインスツルメントであるPerio Pikまた洗浄用プローブのPerio/Endo Irrigation Probe(MPL社製)を用いて, ポケット内の洗浄がどの程度効果があるかを検討した. 実験には, 昭和大学歯科病院保存科に来院した3mm以上の歯周ポケットを有する初診の患者で, 過去1年以内に抗生剤の服用歴がなくスケーリングを含む歯周治療を全く行なってない7名(男性4名, 女性3名)を用いた. 実験群45歯面は, ブラッシング指導を全く行なわず1週間に3回ポケット内を1歯につき30秒間, 全周を洗浄した.
ISSN:0385-0110