4.熱ショックにより誘導されるJURKAT細胞内蛋白質の解析

〔序〕熱ショックを受けた細胞は熱ショック蛋白の合成や細胞内の蛋白リン酸化の状態を変化させることが報告されている. 今回, 我々はヒトTリンパ球系白血病細胞のJURKAT細胞に熱ショックを与え, MAPK〔mitogen-activated protein kinase)活性測定及びその構成タンパク質の2次元電気泳動パターンの変化を検討したので報告する. 〔材料及び方法〕JURKAT細胞は血清培地[10%FCS, 0.005%ゲンタマイシン, 2mMルタミン含有RPMI-1640培地〔日水〕]中で培養した後, 上澄を捨てて細胞を無血清培地〔0.005%ケンタマイシン, 2mMグルタミン含有RPM...

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Published in生物物理化学 Vol. 41; no. 2; p. 58
Main Authors 藤本正憲, 三村雄輔, 長坂祐二, 田中経彦, 中村和行
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本電気泳動学会 1997
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Summary:〔序〕熱ショックを受けた細胞は熱ショック蛋白の合成や細胞内の蛋白リン酸化の状態を変化させることが報告されている. 今回, 我々はヒトTリンパ球系白血病細胞のJURKAT細胞に熱ショックを与え, MAPK〔mitogen-activated protein kinase)活性測定及びその構成タンパク質の2次元電気泳動パターンの変化を検討したので報告する. 〔材料及び方法〕JURKAT細胞は血清培地[10%FCS, 0.005%ゲンタマイシン, 2mMルタミン含有RPMI-1640培地〔日水〕]中で培養した後, 上澄を捨てて細胞を無血清培地〔0.005%ケンタマイシン, 2mMグルタミン含有RPMI-1640 HEPES buffer, pH7.4〕に移し, 実験を行った. その細胞を37℃, 1時間培養した後, 45℃, 30分間熱ショックを与えた.
ISSN:0031-9082