最近のトピックス - 脳動脈瘤の塞栓術 1] Cellulose acetate polymer (CAP) による急性期脳動脈瘤の塞栓術

「はじめに」脳動脈瘤に対するendovascular approachは, 1974年Serbinenkoによりdetachable balloonを用いてはじめられたのが最初とされ, その後balloon, catheterなどの改良により著しい発達を遂げてきた. また近年, Hilalらにより, platinum coilでの動脈瘤塞栓が行われ, さらにcoilの動脈瘤内への操作時の安全性と, より迅速な血栓形成機構を有し, しかもある一定の長さに離断可能であるcoil (GDC) がGuglielmiらにより開発され, 現在ではこのGDCが最も広く普及, 使用されている. しかし私どもは...

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Published in脳卒中の外科 Vol. 22; no. 1; pp. 57 - 59
Main Authors 衣笠和孜, 萬代眞哉, 大本堯史
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本脳卒中の外科研究会 31.01.1994
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ISSN0914-5508

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Summary:「はじめに」脳動脈瘤に対するendovascular approachは, 1974年Serbinenkoによりdetachable balloonを用いてはじめられたのが最初とされ, その後balloon, catheterなどの改良により著しい発達を遂げてきた. また近年, Hilalらにより, platinum coilでの動脈瘤塞栓が行われ, さらにcoilの動脈瘤内への操作時の安全性と, より迅速な血栓形成機構を有し, しかもある一定の長さに離断可能であるcoil (GDC) がGuglielmiらにより開発され, 現在ではこのGDCが最も広く普及, 使用されている. しかし私どもは, これらに代わるより理想的な塞栓物質として, 液体からなるcellulose acetate polymer (CAP) を開発したので, クモ膜下出血後2時間に, 脳血管撮影に引き続いて臨床応用を試みた破裂動脈瘤の2例を提示する.
ISSN:0914-5508