S7-4. 筋疾患の診断における筋超音波検査
「はじめに」 筋疾患の診断や疾患活動性の評価には臨床経過, 神経学的診察, 画像検査, 針筋電図検査, 血液検査などの情報を元にした総合的判断が重要であり, 診断確定においては筋生検が中心的な役割を果たす. 一方, 非侵襲的な診断および経過のフォローアップの手段として画像検査の重要性が近年高まっている. 一般的な骨格筋の画像検査にはMRIやCTを行うが, 近年では超音波検査の有用性が注目されている. 筋疾患を対象とした超音波検査では, 筋萎縮の有無やエコー輝度の変化の評価が主体であるが, 特発性炎症性筋疾患(IIMs : idiopathic inflammatory myopathies)で...
Saved in:
Published in | Neurosonology Vol. 37; no. 1; pp. 21 - 28 |
---|---|
Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本脳神経超音波学会
30.04.2024
|
Online Access | Get full text |
ISSN | 0917-074X |
Cover
Summary: | 「はじめに」 筋疾患の診断や疾患活動性の評価には臨床経過, 神経学的診察, 画像検査, 針筋電図検査, 血液検査などの情報を元にした総合的判断が重要であり, 診断確定においては筋生検が中心的な役割を果たす. 一方, 非侵襲的な診断および経過のフォローアップの手段として画像検査の重要性が近年高まっている. 一般的な骨格筋の画像検査にはMRIやCTを行うが, 近年では超音波検査の有用性が注目されている. 筋疾患を対象とした超音波検査では, 筋萎縮の有無やエコー輝度の変化の評価が主体であるが, 特発性炎症性筋疾患(IIMs : idiopathic inflammatory myopathies)では, 筋膜の浮腫性変化, 筋肉内や筋膜の血流の評価も行われる. また封入体筋炎(IBM : inclusion body myositis)や筋強直性ジストロフィーなどでは超音波検査で特徴的な障害筋分布を捉えることが診断の手がかりになる. |
---|---|
ISSN: | 0917-074X |