最近の話題17 Hsp70のコシャペロンBAG3とがん温熱療法

BAG (BCL-2-associated athanogene) タンパク質ファミリーメンバーのBAG3は, 酵母ツーハイブリッドスクリーニング法によりHsc/Hsp70 ATPaseドメインと相互作用するタンパク質として同定された. 予想通り, 本タンパク質は熱ショックタンパク質 (HSPs) の主要なタンパク質Hsp70のコシャペロンとして機能することが示された. BAG3は, ヒトの組織全般に普遍的に分布するが, 特に心臓, 筋組織やがん組織で高発現であることが知られている. また, BAG3は, 酸化ストレス, 温熱, 重金属, ウイルス感染やプロテアソーム阻害等, 種々のストレスに...

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Published inThermal Medicine Vol. 34; no. 2; pp. 86 - 87
Main Authors 田渕圭章, 柚木達也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本ハイパーサーミア学会 15.06.2018
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ISSN1882-2576

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Summary:BAG (BCL-2-associated athanogene) タンパク質ファミリーメンバーのBAG3は, 酵母ツーハイブリッドスクリーニング法によりHsc/Hsp70 ATPaseドメインと相互作用するタンパク質として同定された. 予想通り, 本タンパク質は熱ショックタンパク質 (HSPs) の主要なタンパク質Hsp70のコシャペロンとして機能することが示された. BAG3は, ヒトの組織全般に普遍的に分布するが, 特に心臓, 筋組織やがん組織で高発現であることが知られている. また, BAG3は, 酸化ストレス, 温熱, 重金属, ウイルス感染やプロテアソーム阻害等, 種々のストレスにより誘導される.
ISSN:1882-2576