一般演題-2 膵癌に対する連日高気圧酸素治療併用の温熱化学放射線治療の初期経験

症例1は70歳代女性(T3N3M0). 2010年8月より放射線治療60Gy/30回. 月曜から金曜まで放射線治療直前にHBO(2気圧60分)施行. TS-1隔日内服, GEMと温熱療法を6回併用, 温熱療法単体を5回施行. HBO30回終了後のCT所見では腫瘍の縮小を認め, 腫瘍マーカは, ほぼ正常値を維持している. 症例2は70歳代男性. 2010年9月より放射線治療60Gy/30回. 月曜から金曜まで放射線治療直前のHBO(2気圧60分)を施行. TS-1隔日内服, GEMと温熱療法を6回併用, 温熱療法単体を6回施行. HBO30回終了後のCT所見では腫瘍の縮小を認め, 腫瘍マーカは経...

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Published inThermal Medicine Vol. 27; no. 3; pp. 97 - 98
Main Authors 今田肇, 成定宏之, 鞆田義士, 村井菜見子, 伊藤悠, 大田真, 相田亜希
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本ハイパーサーミア学会 2011
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Summary:症例1は70歳代女性(T3N3M0). 2010年8月より放射線治療60Gy/30回. 月曜から金曜まで放射線治療直前にHBO(2気圧60分)施行. TS-1隔日内服, GEMと温熱療法を6回併用, 温熱療法単体を5回施行. HBO30回終了後のCT所見では腫瘍の縮小を認め, 腫瘍マーカは, ほぼ正常値を維持している. 症例2は70歳代男性. 2010年9月より放射線治療60Gy/30回. 月曜から金曜まで放射線治療直前のHBO(2気圧60分)を施行. TS-1隔日内服, GEMと温熱療法を6回併用, 温熱療法単体を6回施行. HBO30回終了後のCT所見では腫瘍の縮小を認め, 腫瘍マーカは経時的に減少している. 低酸素細胞腫瘍を酸素化する事を目的とし, 連日HBO施行後に放射線治療+温熱化学療法を行う事は, 患者・医療側とも大きな負担となるが, それを凌駕する効果の可能性が示唆された. 医療側の問題点としては, DPC下の入院治療において, HBOコストが算定できないことが大きな問題点である.
ISSN:1882-2576
1882-3750