一般演題(臨床)-3 進行癌患者のハイパーサーミアの治療認容性について

当院では手術不能・再発進行癌に対してハイパーサーミアを化学療法や免疫療法などと併用して集学的治療を行っているが, 高度進行癌を対象とする場合もあり, 治療導入後間もなく全身状態の悪化によりハイパーサーミアを継続することが困難となる症例を度々経験する. 癌治療の多様化にも対応し, 適切にハイパーサーミアを導入するにあたり, 治療認容性を評価することは大変重要と考えられる. 治療導入前の患者背景因子の検討により, ハイパーサーミアの治療認容性について評価したところ, ハイパーサーミア治療前における血液検査所見・全身状態・QOLなどの患者背景を十分に把握すれば, 進行癌患者のハイパーサーミアの治療認...

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Published inThermal Medicine Vol. 25; no. 3; p. 105
Main Authors 坂元直行, 古倉聡, 石川剛, 古谷誠一, 谷川真理, 内藤裕二, 吉川敏一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published Japanese Society for Thermal Medicine 2009
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ISSN1882-2576

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Summary:当院では手術不能・再発進行癌に対してハイパーサーミアを化学療法や免疫療法などと併用して集学的治療を行っているが, 高度進行癌を対象とする場合もあり, 治療導入後間もなく全身状態の悪化によりハイパーサーミアを継続することが困難となる症例を度々経験する. 癌治療の多様化にも対応し, 適切にハイパーサーミアを導入するにあたり, 治療認容性を評価することは大変重要と考えられる. 治療導入前の患者背景因子の検討により, ハイパーサーミアの治療認容性について評価したところ, ハイパーサーミア治療前における血液検査所見・全身状態・QOLなどの患者背景を十分に把握すれば, 進行癌患者のハイパーサーミアの治療認容性を予測できる可能性が示唆された. 当院の症例検討より得られた治療認容性の予測について報告する.
ISSN:1882-2576