一般演題-5 Gendicine併用ハイパーサーミアの初期経験

【はじめに】GendicineはSibiono社で開発され, 2003年末に中国で認可されたp53がん抑制遺伝子を使ったがん治療薬であり, すでに温熱増感作用があることが報告されている. 【症例】60歳女性. 卵巣癌(stage IIb), 子宮体癌(stage IIIc)の二重癌で手術後, タキソールとカルボプラチンを用いた化学療法6コース施行し, CA19-9は2000から20まで低下していた. 術後1年4ヶ月目よりCA19-9は徐々に上昇し, 当クリニック来院. PET-CT上, SUV2.9, 13mm×10mmの腹部リンパ節腫大あり. 説明と同意の下, Gendicine6V/6週,...

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Published inThermal Medicine Vol. 25; no. 1; pp. 46 - 47
Main Authors 黒崎弘正, 真壁佳織, 森晴和, 森信二
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本ハイパーサーミア学会 2009
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Summary:【はじめに】GendicineはSibiono社で開発され, 2003年末に中国で認可されたp53がん抑制遺伝子を使ったがん治療薬であり, すでに温熱増感作用があることが報告されている. 【症例】60歳女性. 卵巣癌(stage IIb), 子宮体癌(stage IIIc)の二重癌で手術後, タキソールとカルボプラチンを用いた化学療法6コース施行し, CA19-9は2000から20まで低下していた. 術後1年4ヶ月目よりCA19-9は徐々に上昇し, 当クリニック来院. PET-CT上, SUV2.9, 13mm×10mmの腹部リンパ節腫大あり. 説明と同意の下, Gendicine6V/6週, サーモトロンを用いたハイパーサーミアをGendicine投与後3日目に行った. 終了後8週のPET-CTではSUVは2.1, 大きさは10mm×7mmとなり, またCA19-9も62から58と低下した. 【結語】Gendicine併用ハイパーサーミアは進行・難治性癌に有効である可能性がある.
ISSN:1882-2576