CPT－11による温熱化学療法が有効であった食道癌化学放射線治療後再発の1例

症例は67歳男性. 2005／3に上部消化管内視鏡で偶然食道腫瘍を発見される. 生検でSCC, T1N0M0の診断2005／4／15より放射線化学療法施行（60Gy）. 治療後半年で照射野内再発. 再度温熱化学放射線治療施行（36Gy）. 以後維持療法としてDOCによる温熱化学療法施行するも残存腫瘍の増大あり, CDDPへ変更し温熱化学療法継続更に腫瘍の増大傾向あり, 腔内照射追加施行. 腫瘍の残存を認め, 2007／1よりCPT－11による温熱化学療法開始. 現在まで約半年間（初回治療より2年間）, 維持治療としてCPT－11による温熱化学療法を継続施行中である. 緩徐な腫瘍の増大はあるもの...

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Published inThermal Medicine Vol. 23; no. 3; pp. 164 - 165
Main Authors 矢原勝哉, 今田肇, 宮國泰弘, 興梠征典, 溝口義人
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published Japanese Society for Thermal Medicine 2007
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Summary:症例は67歳男性. 2005／3に上部消化管内視鏡で偶然食道腫瘍を発見される. 生検でSCC, T1N0M0の診断2005／4／15より放射線化学療法施行（60Gy）. 治療後半年で照射野内再発. 再度温熱化学放射線治療施行（36Gy）. 以後維持療法としてDOCによる温熱化学療法施行するも残存腫瘍の増大あり, CDDPへ変更し温熱化学療法継続更に腫瘍の増大傾向あり, 腔内照射追加施行. 腫瘍の残存を認め, 2007／1よりCPT－11による温熱化学療法開始. 現在まで約半年間（初回治療より2年間）, 維持治療としてCPT－11による温熱化学療法を継続施行中である. 緩徐な腫瘍の増大はあるものの少量ではあるが, 現在も経口摂取可能な状態である. 副作用が少なく, 継続治療が可能な温熱化学療法の利点が生かされた症例であると考えられたので報告する.
ISSN:1882-2576
1882-3750