微量拡散分析による歯質中フッ素定量法の追試と検討

「抄録」 生物試料などからのフッ素の分離には, 灰化・水蒸気蒸溜法がよく用いられているが, 非常に煩雑なことと, 大量の試料を必要とすること, あるいは, フッ素含有量の少ない試料の場合は, 溜取液を濃縮しなければならないことなど, 種々不便な点がある. これに対して, 微量拡散分析法の応用が注目され, いくつかの報告がみられている. 著者らは, エナメル質中のフッ素分離に, Conway型のセルを用いて微量拡散を行なう方法を追試・検討し, 十分な精度で, しかもごく簡易にフッ素を分離できることを確認した....

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Published in神奈川歯学 Vol. 3; no. 3/4; pp. 85 - 89
Main Authors 飯塚喜一, 大橋勝美, 久保田昌子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 神奈川歯科大学学会 30.03.1969
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Summary:「抄録」 生物試料などからのフッ素の分離には, 灰化・水蒸気蒸溜法がよく用いられているが, 非常に煩雑なことと, 大量の試料を必要とすること, あるいは, フッ素含有量の少ない試料の場合は, 溜取液を濃縮しなければならないことなど, 種々不便な点がある. これに対して, 微量拡散分析法の応用が注目され, いくつかの報告がみられている. 著者らは, エナメル質中のフッ素分離に, Conway型のセルを用いて微量拡散を行なう方法を追試・検討し, 十分な精度で, しかもごく簡易にフッ素を分離できることを確認した.
ISSN:0454-8302