慢性関節リウマチ(RA)前足部変形に対するResection Arthroplastyにおける足底圧
「目的」今回我々は, 栂趾MPにスワンソンインプラントを用いてResection Arthroplastyを行ったRA症例の臨床成績と, 術前後に足底圧を測定し検討したので報告する. 「対象および方法」対象は全例RAで男性1例2足, 女性10例13足で, 手術時年齢は38~75歳で平均52.4歳, 術後経過観察期間は20~50ヵ月で平均38ヵ月であった. 検討項目は臨床成績そして立位時と歩行時の足底圧である. 使用機種は横浜イメージシステム社製の触覚画像システムを用いた. 「結果」臨床成績では, 疼痛および変形の改善度, 履き物の使いやすさ, 患者の満足度は, いずれも良好であった. 術前の足...
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Published in | リハビリテーション医学 Vol. 36; no. 12; p. 938 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本リハビリテーション医学会
1999
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Summary: | 「目的」今回我々は, 栂趾MPにスワンソンインプラントを用いてResection Arthroplastyを行ったRA症例の臨床成績と, 術前後に足底圧を測定し検討したので報告する. 「対象および方法」対象は全例RAで男性1例2足, 女性10例13足で, 手術時年齢は38~75歳で平均52.4歳, 術後経過観察期間は20~50ヵ月で平均38ヵ月であった. 検討項目は臨床成績そして立位時と歩行時の足底圧である. 使用機種は横浜イメージシステム社製の触覚画像システムを用いた. 「結果」臨床成績では, 疼痛および変形の改善度, 履き物の使いやすさ, 患者の満足度は, いずれも良好であった. 術前の足底圧は原田の分類に準じて3つに分類した. タイプ1の胼胝荷重型は7足46.6%, タイプ2の後方荷重型は7足46.6%そしてタイプ3のアーチ破壊型は1足6.8%であった. 術前後では15足中12足で術後足底圧中心は前方に移動したが, 3足で後方に移動した. 術前後の歩行時の足底圧では, 術後にはtoe-off時に足趾が接地する傾向を認めた. 拇指を固定した7足との比較では, スワンソン群は足趾が接地する傾向を認めた. 「考察」スワンソンを拇指に用いたResection Arthroplastyは, 臨床的に良好な成績が得られた. また, 足底圧検査によって客観的に本手術の有効性が示されたと同時に, 術前後での歩行能の改善も明らかになった. |
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ISSN: | 0034-351X |