P108 新築建物における室内気中ホルムアルデヒド・アセトアルデヒド濃度:春(竣工時)と夏の調査
【目的〕1980年頃より, 欧米において“シックビル症候群”の発生をみているが, 近年, わが国でも“シックハウス症候群”としてその発生が問題となっている. このため, 厚生労働省により1997年以降HCHO(ホルムアルデヒド)・CH3CHO(アセトアルデヒド)などに室内環境指針値が順次策定されてきている. また, 国土交通省は住宅性能表示制度の実施建築基準法の見直しなどを行ってきている. このような状況の中, 新築建物の室内空気汚染調査の機会を得たので結果を報告する. 【方法】竣工(2006年3月末)直後の4月初旬および8月中旬(お盆休み明け直後)に各室内気中HCHO, CH3CHO濃度を測...
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Published in | 日本衛生学雑誌 Vol. 62; no. 2; p. 432 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本衛生学会
2007
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Summary: | 【目的〕1980年頃より, 欧米において“シックビル症候群”の発生をみているが, 近年, わが国でも“シックハウス症候群”としてその発生が問題となっている. このため, 厚生労働省により1997年以降HCHO(ホルムアルデヒド)・CH3CHO(アセトアルデヒド)などに室内環境指針値が順次策定されてきている. また, 国土交通省は住宅性能表示制度の実施建築基準法の見直しなどを行ってきている. このような状況の中, 新築建物の室内空気汚染調査の機会を得たので結果を報告する. 【方法】竣工(2006年3月末)直後の4月初旬および8月中旬(お盆休み明け直後)に各室内気中HCHO, CH3CHO濃度を測定した(各n=22). サンプリング・測定は, 各室内にDNPH(2,4-ジニトロフェニルヒドラゾン)含浸パッシブサンプラー(柴田科学 8015-075)を24時間セットしておき, 回収後, HPLCで定量分析する方法によった. なお, 対象建物は鉄筋コンクリート3階建て, 各部屋個別空調・換気方式となっている. |
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ISSN: | 0021-5082 |