43. 産業看護職や健康保険組合の関わりの有無による特定保健指導の効果について その2

産業看護職や健保組合が特定保健指導に積極的に関与した場合の効果について検討した. 平成20年度に委託された3健保の積極的支援を受けた男性69名を対象とし, 平成20, 21, 22年度の健診結果を比較検討した. Aは継続支援として産業看護職の個別面接を定期的に行い, BとCは, 弊協会がすべての支援を行った. Bは健保が禁煙指導など積極的な活動を実施した. 平成20年度に対し21, 22年度の平均体重減少率は, Aが-5.1%, -4.0%, Bは-3.0%, -0.7%, Cは-2.6%, -1.9%であった. メタボ改善者割合, 階層化判定改善者割合の推移からAはB, Cに比べ2年後にも効...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in産業衛生学雑誌 Vol. 54; no. 2; pp. 99 - 100
Main Authors 紙尾朋美, 野田潤子, 岡本弥生, 木村亜耶, 杉谷絵理, 大間はる香, 落合圭子, 馬場菜穂子, 森川美智子, 山崎千晶, 見神志郎, 田畑正司
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本産業衛生学会 01.03.2012
Online AccessGet full text
ISSN1341-0725

Cover

More Information
Summary:産業看護職や健保組合が特定保健指導に積極的に関与した場合の効果について検討した. 平成20年度に委託された3健保の積極的支援を受けた男性69名を対象とし, 平成20, 21, 22年度の健診結果を比較検討した. Aは継続支援として産業看護職の個別面接を定期的に行い, BとCは, 弊協会がすべての支援を行った. Bは健保が禁煙指導など積極的な活動を実施した. 平成20年度に対し21, 22年度の平均体重減少率は, Aが-5.1%, -4.0%, Bは-3.0%, -0.7%, Cは-2.6%, -1.9%であった. メタボ改善者割合, 階層化判定改善者割合の推移からAはB, Cに比べ2年後にも効果が維持されていることが伺えたが, Bは2年目に有意なリバウンドが見られた. しかし, Bは禁煙成功者割合が高く健保の介入効果と考えられた. 産業看護職の定期的な面接は, 一定の改善効果が得られ, その後の維持状況も良好にすることが考えられる.
ISSN:1341-0725