28. 健康管理システムの使用実態に関するアンケート調査

【背景・目的】近年, 産業保健部門が取り扱う情報は増加している. 本調査では, 多様な健康情報を産業医がどのように管理しているのかについて調査することを目的とした. 【方法】事業所の産業医37名を対象としてWebアンケートを実施した. 【結果】15人の産業医から有効回答を得た. 健康管理に「何らかのシステムを使用している」と回答した者が10人いた. 各種面談記録の管理については, 「基本的に健康管理システムに入力している」と回答したのが4人, 以下, 紙で管理: 4人, 別のソフトで管理: 1人, その他: 1人だった. 情報共有については, 「1つのカルテで行っている」と回答したのが7人,...

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Published in産業衛生学雑誌 Vol. 54; no. 2; p. 96
Main Authors 新見亮輔, 底押茂子, 秦恵理佳, 中尾智
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本産業衛生学会 01.03.2012
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ISSN1341-0725

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Summary:【背景・目的】近年, 産業保健部門が取り扱う情報は増加している. 本調査では, 多様な健康情報を産業医がどのように管理しているのかについて調査することを目的とした. 【方法】事業所の産業医37名を対象としてWebアンケートを実施した. 【結果】15人の産業医から有効回答を得た. 健康管理に「何らかのシステムを使用している」と回答した者が10人いた. 各種面談記録の管理については, 「基本的に健康管理システムに入力している」と回答したのが4人, 以下, 紙で管理: 4人, 別のソフトで管理: 1人, その他: 1人だった. 情報共有については, 「1つのカルテで行っている」と回答したのが7人, その他: 3人であった. 【考察】健康情報が分散することや情報共有に課題を感じている産業医が一定数以上いることが確認できた. 健康管理に関連する情報を一元化し, 情報共有を促進することで, 質の高い産業保健サービスを迅速に提供できるシステムの開発が待たれる.
ISSN:1341-0725