17. 特定保健指導における遠隔保健指導と対面指導の効果に関する比較検討

• Published in: 産業衛生学雑誌 Vol. 53; no. 2; p. 57
• Main Authors: 佐藤左千子, 山田優子, 菊池悟, 田久保尚子, 畑中純子, 湯原幹男
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 日本産業衛生学会 2011
• ISSN: 1341-0725

直接対面や電話やメールの特徴を合わせ持つものとしてTV電話等を利用した遠隔保健指導がある. 遠隔保健指導の効果が直接対面保健指導と変わらないならば, 効率的な保健指導を実施できることになる. 今回, 面接の目的や指導の方向性が明確である特定保健指導を直接対面と遠隔保健指導で実施し, その効果を比較し有効性を検討した. 定期健康診断結果から抽出された積極的支援対象者を無作為に遠隔保健指導群(遠隔群)と直接対面指導群(対面群)の2群に分け, 指導前後の体重, 血圧, 腹囲の変化および面接時間について2群間を比較検討した. 対象者37名(遠隔群20名, 対面群17名)全員男性, 2群の対象者平均年齢, 体重, 腹囲, 血圧, 健診から初回面接までの日数には有意差がなく, 指導前後の体重, 腹囲, 血圧の変化についても有意差がなかった. 初回平均面接時間は有意差がなかったが, 中間および最終面接時間は対面群の方が有意に長いという結果を得た.