15. 産業看護職や健康保険組合の関わりの有無による特定保健指導の効果について

常勤産業看護職や健保組合の特定保健指導への積極的な関与の効果について検討した. 委託されたA, B, Cの3健保組合の特定保健指導で積極的支援を受け, 次年度の特定健診を受診した男性75名を対象とした. 継続支援は, 弊協会のグループ支援1回と, Aは産業看護職の個別面接(10分, 月1×6回), BとCは, 弊協会の手紙・電話支援(月1×6回)であった. Bは, 健保組合が分食メニューの提供や禁煙指導など積極的な活動を実施した. 初年度と次年度の健診結果を比較すると, 体重減少率はA健保4.4±5.2%, B健保2.9±3.7%, C健保1.7±4.2%で, メタボリックシンドローム減少者割...

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Published in産業衛生学雑誌 Vol. 53; no. 2; p. 57
Main Authors 野田潤子, 紙尾朋美, 杉谷絵理, 中谷はる香, 井田圭子, 馬場菜穂子, 森川美智子, 山崎千晶, 寺岸弥生, 木村亜耶, 見神志郎, 廣川渉, 田畑正司
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本産業衛生学会 2011
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ISSN1341-0725

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Summary:常勤産業看護職や健保組合の特定保健指導への積極的な関与の効果について検討した. 委託されたA, B, Cの3健保組合の特定保健指導で積極的支援を受け, 次年度の特定健診を受診した男性75名を対象とした. 継続支援は, 弊協会のグループ支援1回と, Aは産業看護職の個別面接(10分, 月1×6回), BとCは, 弊協会の手紙・電話支援(月1×6回)であった. Bは, 健保組合が分食メニューの提供や禁煙指導など積極的な活動を実施した. 初年度と次年度の健診結果を比較すると, 体重減少率はA健保4.4±5.2%, B健保2.9±3.7%, C健保1.7±4.2%で, メタボリックシンドローム減少者割合, 階層化判定改善者割合もすべて同様の順であった. 短時間でも産業看護職の定期的な面接は, 参加者のモチベーションを保つと考えられる. また, 禁煙成功者割合はBが一番高く, 健保の介入効果と考えられ, 産業看護職や健保の関与が効果的であった.
ISSN:1341-0725