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6. HbA1c高値の危険因子:健診データの解析
近年, 糖尿病の危険因子の一つとしてメタボリックシンドロームが注目を浴びている. 今回, 私たちは輸送用機器製造業A社の社員の健診の結果(n=11,297)について, 2004年の危険因子, 2009年のHbA1cのデータを用いて縦断解析した. HbA1cの分布観察, HbA1cと危険因子の単変量解析および多変量解析を行った. その結果, HbA1cの平均は4.85±0.59(%)であった. 危険因子の中で「肥満度」が高いこと, 「間食」をすることがHbA1c高値と関連があった. HbA1cが5. 2以上となるオッズ比は, 肥満度が最も高いと4.128(95% CI:3.406-5.003),...
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Published in | 産業衛生学雑誌 Vol. 53; no. 1; p. 14 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本産業衛生学会
2011
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ISSN | 1341-0725 |
Cover
Summary: | 近年, 糖尿病の危険因子の一つとしてメタボリックシンドロームが注目を浴びている. 今回, 私たちは輸送用機器製造業A社の社員の健診の結果(n=11,297)について, 2004年の危険因子, 2009年のHbA1cのデータを用いて縦断解析した. HbA1cの分布観察, HbA1cと危険因子の単変量解析および多変量解析を行った. その結果, HbA1cの平均は4.85±0.59(%)であった. 危険因子の中で「肥満度」が高いこと, 「間食」をすることがHbA1c高値と関連があった. HbA1cが5. 2以上となるオッズ比は, 肥満度が最も高いと4.128(95% CI:3.406-5.003), 間食をすると1.247(1.071-1.453)であった. 間食をとる群はカロリー摂取が多く, 高血糖状態, ひいてはHbA1c上昇をもたらすと考えられ, 今後の保健指導にはこれらの結果を元に効果的な保健指導を行う必要があると思われた. |
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ISSN: | 1341-0725 |