14. グローバル展開する企業の新型インフルエンザ対策

本年4月メキシコに端を発した新型インフルエンザ感染症の拡大により各国において方針が打ち出され被害を最小限に食い止めるべく対策が進められている. 当社においても強毒型を想定した対策方針を柔軟に運用し, 水際対策から集団感染防止へ重点を移している. 当社では常時250人の海外出向者と毎年延べ5,000人にのぼる海外出張者が存在し, 現地採用者を含めると世界中に25,000人の従業員がいる. そのため国内グループのみならず海外子会社に向けてもグローバル方針を示し各国の情勢に合わせた対策を策定するよう指示した. 当社は製造業であるが, 販売会社や物流などグローバルに幅広く事業を展開しているため, 各地...

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Published in産業衛生学雑誌 Vol. 52; no. 2; p. 102
Main Authors 佐藤博貴, 上原正道, 金森亜矢, 柳延亮
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本産業衛生学会 2010
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ISSN1341-0725

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Summary:本年4月メキシコに端を発した新型インフルエンザ感染症の拡大により各国において方針が打ち出され被害を最小限に食い止めるべく対策が進められている. 当社においても強毒型を想定した対策方針を柔軟に運用し, 水際対策から集団感染防止へ重点を移している. 当社では常時250人の海外出向者と毎年延べ5,000人にのぼる海外出張者が存在し, 現地採用者を含めると世界中に25,000人の従業員がいる. そのため国内グループのみならず海外子会社に向けてもグローバル方針を示し各国の情勢に合わせた対策を策定するよう指示した. 当社は製造業であるが, 販売会社や物流などグローバルに幅広く事業を展開しているため, 各地域の統括会社とともにグローバルな視点で対策・方針を立てていく必要がある. 新型インフルエンザの流行は今後も継続すると考えられるため, 従業員の意識調査の結果などを活用しながら必要な対策を進めていくこととしている.
ISSN:1341-0725