14. やる気を引き出し健康行動の定着に向けた健康教育の取り組み

近年, 社員の高齢化が進み生活習慣病の有病率が高まっている. 今回, 行動変容を目的にやる気を引き出し自己効力感を高め, 健康行動を継続できるような健康教育に6ヶ月間取り組んだので報告する. 健康教育は, 初回は動機付け強化, 3ヶ月後は健康行動の継続を目的とした2回の集団支援と1・2・6ヶ月後に健康行動の推進を目的にした個別支援を組み合わせ, 評価はアンケート調査とした. 調査結果では, 実行度は支援頻度の多い期間では高く, 少ない期間では低下した. 行動変容の重要性に対する認識は, 全期間を通して高かった. 健康行動の継続には, 外発的動機が内発的動機に変化し, やる気を引き出せたこと,...

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Published in産業衛生学雑誌 Vol. 51; no. 5; p. 86
Main Authors 金澤和美, 須郷真奈美, 畑中純子, 湯原幹男
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本産業衛生学会 2009
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Summary:近年, 社員の高齢化が進み生活習慣病の有病率が高まっている. 今回, 行動変容を目的にやる気を引き出し自己効力感を高め, 健康行動を継続できるような健康教育に6ヶ月間取り組んだので報告する. 健康教育は, 初回は動機付け強化, 3ヶ月後は健康行動の継続を目的とした2回の集団支援と1・2・6ヶ月後に健康行動の推進を目的にした個別支援を組み合わせ, 評価はアンケート調査とした. 調査結果では, 実行度は支援頻度の多い期間では高く, 少ない期間では低下した. 行動変容の重要性に対する認識は, 全期間を通して高かった. 健康行動の継続には, 外発的動機が内発的動機に変化し, やる気を引き出せたこと, 目標達成により自己効力感を高めることが有効だったと考えられる.
ISSN:1341-0725