15. ITを用いた特定保健指導(先進的保健指導)の構築について

【目的】平成20年度から始まる特定保健指導の対象者の多くは壮年層の男性で, 職域での保健指導効果に期待が寄せられることになる. しかし, この年代の男性は, 仕事上で中核な役割を担う年代であり, 自らの健康に対して注意を促す時間が割けない. そこで, IT基盤を活用し, 日々の健康状態に応じた保健指導ができる環境を構築したので, その概要について報告する. 【方法】産学官からなるコンソーシアムを結成し, 生涯にわたる健診結果を蓄積する情報基盤を構築した. さらにインターネットを介して日々のデータを登録できる通信機能付健康機器を接続できるようにし, 遠隔で健康支援できる環境を整備した. 【結果】...

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Published in産業衛生学雑誌 Vol. 50; no. 2; p. 65
Main Authors 野波善郎, 宮崎さおり, 大森久光, 川島英敏
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本産業衛生学会 2008
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ISSN1341-0725

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Summary:【目的】平成20年度から始まる特定保健指導の対象者の多くは壮年層の男性で, 職域での保健指導効果に期待が寄せられることになる. しかし, この年代の男性は, 仕事上で中核な役割を担う年代であり, 自らの健康に対して注意を促す時間が割けない. そこで, IT基盤を活用し, 日々の健康状態に応じた保健指導ができる環境を構築したので, その概要について報告する. 【方法】産学官からなるコンソーシアムを結成し, 生涯にわたる健診結果を蓄積する情報基盤を構築した. さらにインターネットを介して日々のデータを登録できる通信機能付健康機器を接続できるようにし, 遠隔で健康支援できる環境を整備した. 【結果】日々の健康状況に即した遠隔支援が行え, 体重・血圧・脂質などを有意に改善させることができた. 利用者のアンケートでも, サービスの満足度は96.3%と高く, 今後も84.0%が継続的にITを用いた保健指導を受けたいと回答した.
ISSN:1341-0725