労働者の生活習慣とメンタルヘルス

近年の産業界における急速な技術革新や経済効率の追求, 対人関係の複雑化など職場における精神活動はますます増加してきており, 精神面からの疲労も増大してきている. そこで, 職場におけるメンタルヘルスを, 様々なストレス要因や心理社会的背景に加え, 生活習慣や健康習慣を含めた包括的な観点から明らかにするために, 某事業所男子従業員のThe General Health Questionnaire(GHQ)とライフスタイル調べ, ストレス要因およびライフスタイルと精神的健康度, 疲労度の関係について検討を行った. その結果, 労働者の労働環境や作業負担, 役割, 職場内の人間関係さらには労働者の生...

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Published in産業衛生学雑誌 Vol. 42; no. 5; p. 206
Main Authors 山本博一, 大沢愛子, 木村亮, 末元浩基, 坊内良太郎, 松浦英夫, 和田祥城, 松本政信, 森岡郁晴, 宮下和久
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本産業衛生学会 2000
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ISSN1341-0725

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Summary:近年の産業界における急速な技術革新や経済効率の追求, 対人関係の複雑化など職場における精神活動はますます増加してきており, 精神面からの疲労も増大してきている. そこで, 職場におけるメンタルヘルスを, 様々なストレス要因や心理社会的背景に加え, 生活習慣や健康習慣を含めた包括的な観点から明らかにするために, 某事業所男子従業員のThe General Health Questionnaire(GHQ)とライフスタイル調べ, ストレス要因およびライフスタイルと精神的健康度, 疲労度の関係について検討を行った. その結果, 労働者の労働環境や作業負担, 役割, 職場内の人間関係さらには労働者の生活習慣や健康習慣, あるいは家庭など職場外の問題もストレス要因に関係しており, 職場の健康管理においてメンタルヘルス対策を講じる場合, これらの点に注意を払う必要があることがわかった.
ISSN:1341-0725