低濃度トルエン長期曝露の慢性的影響
[目的] 許容濃度を含む比較的低濃度の有機溶剤に, 反復曝露された場合に生ずる慢性的な中枢神経障害の程度と曝露を受けた年齢との関係をトルエンについて, 若齢と老齢ラットを用いて, 下記の二つのレベルから量-反応関係を検討してきた. (1)神経行動学的テストバッテリーを用いて行動レベルで影響を評価し (2)in vivo 脳マイクロダイアリーシスによってfree-movingの状態で海馬のmusucarinic Acetylcholine receptorの変化を検討してきた. 今回は, 12週間のトルエン曝露打ち切り後16日目から約1ヵ月間実施した「DRL 12sec スケジュールの学習の獲得...
Saved in:
Published in | 産業衛生学雑誌 Vol. 38; no. 1; p. 30 |
---|---|
Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本産業衛生学会
1996
|
Online Access | Get full text |
ISSN | 1341-0725 |
Cover
Summary: | [目的] 許容濃度を含む比較的低濃度の有機溶剤に, 反復曝露された場合に生ずる慢性的な中枢神経障害の程度と曝露を受けた年齢との関係をトルエンについて, 若齢と老齢ラットを用いて, 下記の二つのレベルから量-反応関係を検討してきた. (1)神経行動学的テストバッテリーを用いて行動レベルで影響を評価し (2)in vivo 脳マイクロダイアリーシスによってfree-movingの状態で海馬のmusucarinic Acetylcholine receptorの変化を検討してきた. 今回は, 12週間のトルエン曝露打ち切り後16日目から約1ヵ月間実施した「DRL 12sec スケジュールの学習の獲得過程に於けるInter-Response Time」の分析結果について報告した. [方法]雄性のFischer344ラットを使用した. |
---|---|
ISSN: | 1341-0725 |