放送従事者におけるストレス調査

放送従事者は, 時間的に不規則な業務も多くまた情報を正確に視聴者に伝えるという責任のある業務に従事している. 従って, “ストレス”は高いと考えられ, その実態把握を目的として, 自記式アンケートによる調査を行った. [対象および方法]大分県においてテレビおよびラジオ放送をおこなっている民間放送局O社(社員数:196人)の本社勤務の全従業員180人を対象として, 産業衛生学会の「自覚症状しらべ」およびCox & Mackayのストレス・アローザル・チェックリスト(全30項目)のストレス関連項目の17項目について, 自記式アンケート調査を実施した. アンケートの配布は, O社人事部の衛生...

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Published in産業衛生学雑誌 Vol. 37; no. 5; pp. 399 - 400
Main Authors 青木一雄, 工藤政信, 木村孝, 安井隆人, 趙文元, 後藤俊夫, 島岡章, 倉掛重精, 三角順一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本産業衛生学会 1995
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Summary:放送従事者は, 時間的に不規則な業務も多くまた情報を正確に視聴者に伝えるという責任のある業務に従事している. 従って, “ストレス”は高いと考えられ, その実態把握を目的として, 自記式アンケートによる調査を行った. [対象および方法]大分県においてテレビおよびラジオ放送をおこなっている民間放送局O社(社員数:196人)の本社勤務の全従業員180人を対象として, 産業衛生学会の「自覚症状しらべ」およびCox & Mackayのストレス・アローザル・チェックリスト(全30項目)のストレス関連項目の17項目について, 自記式アンケート調査を実施した. アンケートの配布は, O社人事部の衛生担当者より本社勤務の全社員に配布し, 記入後速やかにアンケートの回収を行った. アンケートの回収率は, 92.8%であった. 対象者の職種をアナウンサー, 記者, カメラマン, カメラマン以外の技術者, 営業, 管理および事務の7つに分類するとともに, 役職を役員及び局長, 部長, 副部長および一般職員の4つに分類し, 自覚症状およびストレス得点が職種および役職で差があるかを, ノンパラメトリック統計解析手法であるKuruskal-Wallisの一元配置分散分析を用いて検討した.
ISSN:1341-0725