3. 当院における経気管支穿刺吸引細胞診(TBAC)の成績

【背景】診断法が向上した今日ですらしばしば診断困難な症例に遭遇することがある. 【目的】診断目的で縦隔あるいは肺門リンパ節にTBACを行なった症例を検討する. 【対象】2006年1月から2009年7月までに当院にて行なわれた, 縦隔あるいは肺門リンパ節に対するTBACの症例42例を対象とした. 【方法】リンパ節部位別, サイズ別, 組織型別で陽性数を検討した. 【結果】リンパ節部位別では#7で最も多く行なわれており, 短径1~1.9cmのものが12例で, 陽性数9例と高い割合を示した. 小細胞癌では#7で1~1.9cmのものが6例あり, 陽性数5例と高い割合を示した. 腺癌では同様に#7で1~...

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Published in気管支学 Vol. 32; no. 1; p. 84
Main Authors 石田晃, 岡島正明, 細井牧, 阿部徹哉, 横山晶, 本間慶一, 根本啓一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本呼吸器内視鏡学会 2010
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Summary:【背景】診断法が向上した今日ですらしばしば診断困難な症例に遭遇することがある. 【目的】診断目的で縦隔あるいは肺門リンパ節にTBACを行なった症例を検討する. 【対象】2006年1月から2009年7月までに当院にて行なわれた, 縦隔あるいは肺門リンパ節に対するTBACの症例42例を対象とした. 【方法】リンパ節部位別, サイズ別, 組織型別で陽性数を検討した. 【結果】リンパ節部位別では#7で最も多く行なわれており, 短径1~1.9cmのものが12例で, 陽性数9例と高い割合を示した. 小細胞癌では#7で1~1.9cmのものが6例あり, 陽性数5例と高い割合を示した. 腺癌では同様に#7で1~2.9cmのものが9例あり, 陽性数8例と高い割合であった. その後の経過から4例に偽陰性が認められ, Sensitivity 59.0%, Specificity 100%, Overall Accuracy 62.8%という結果を得た.
ISSN:0287-2137